2023年10月29日午前4時(日本時間)からのラグビーワールドカップ2023の、ニュージーランド対南アフリカの決勝戦、すごかった。
それまでのニュージーランド・オールブラックスの今年のゲームの進め方を見ていて、圧倒的に強い印象を持っていた。
イングランドと南アフリカの試合も、本当に見ものだった。
イングランドの地味な攻めぶりに苦戦していた南アフリカに見えたが、見事な勝ち越しだった。
イングランドのディフェンスの強さは目を見張るものがあったと思う。
南アフリカはイングランド戦で、改めてイングランドのディフェンスの強さのポイントを学んだのではないかと思った。
そういう決勝戦だったと思う。
後半に入って、南アフリカのンチェが入ってきたときの最初のスクラムは見ものだった。
イングランド戦ではンチェが入った途端にスクラムに差が出たのがあまりにも印象的だった。
しかし、オールブラックスは全く動じなかった。
見事な互角のスクラムだった。
決勝戦で、レッドカードが出るのは初めてらしいが、それもニュージーランドのキャプテンだ。
南アフリカのキャプテンもイエローカードが出た。
雨も結果に影響しただろうと思う。
コンバージョンキックも、ドロップゴールも決まらないことが多いという見どころ満載だった。
11対12。
106回目のニュージーランド対南アフリカの試合は、南アフリカ・スプリングボックスに軍配が上がった。
(デクラーク、ほんと小さいよなぁ。今回、タックル何回してたろう...すごい。)
とにもかくにも、今回のレフリー(名前を忘れた、イングランドの人)の見事な采配の結果だと思う。
オールブラックスの幻となったトライ。
文句がつけられない。
スプリングボックスが嫌いなわけじゃないし、むしろ好きなのだが、今回オールブラックスの勝ちを予想していた私として、なんでか悔しく思った。
1点差だが、負けは負けだ。
モール、ディフェンス、ドロップゴールという動きが主流のスローなラグビーの時代も以前あったし、今回のテレビでの解説でもあったけれど、イングランドの地味な戦い方を揶揄することもある(実際観戦する側からするとちょっと物足りない)が、改めて「防具なしの格闘技を、ボールを相手陣地にチームで叩き込むという形でゲームに昇格させたスポーツ」であることを、今回の決勝戦ではものすごく感じさせてもらった。
後半戦の10分過ぎたあたりからのモールの気迫たるや、両チームとも目を見張る展開だった。
スローな動きの攻めといわれるやり方もキックパスが増えたことで展開も変わってきている。
オールブラックスのアーロン・スミスはもう引退を表明しているらしいけれど、ほんと見事なその場その場での采配で勝ちを手にしてきた代表の一人だと思う。
しかし、今回はレフリーのおかげで、なんだか悔しいけど見事なノー・サイドだった。
南アフリカのスローとファストの変幻自在な感じの在り方はこれからのラグビーを面白くしてくれる牽引となるだろうと思う。
オールブラックスのパスの速さは見ていてほんと心が躍るんだけどなぁ~。www